詳細最近の敷金・原状回復トラブルの傾向

2019年05月31日

独立行政法人国民生活センターの「PIO-NET」に寄せられた敷金・原状回復トラブルトラブル件数

(※PIO-NETとは…国民生活センターと全国の消費生活センターをネットワークで結び、消費者から消費生活センターに寄せられる消費生活に関する苦情相談情報(消費生活相談情報)の収集を行っているシステム。)

・2015年度:14,236件
・2016年度:13,905件
・2017年度:13,209件
・2018年度:11,688件 と敷金を預からなくなっている傾向もあり、年々減少しているようです。

また、最近の事例トラブル事例としては、次の内容だそうです。
1:4年間住んだ賃貸マンションを退去したが、立ち合いで壁紙やクロス等の原状回復費を請求すると言われた。納得できない。
2:賃貸アパートを退去したが、修繕費の請求明細書に記載された敷金と実際に支払った額が異なる。訂正を求めても対応されず困っている。
3:敷金礼金0円との説明を受けて賃貸アパートを契約し入居したが、後日敷金の請求を受けた。仲介業者のミスと分かり払いたくない。
4:賃貸アパートを退去したら、1Kの部屋なのに高額な原状回復費用を請求された。請求通り払わなければいけないか。
5:賃貸マンションの退去に伴う原状回復費用のうち、ハウスクリーニング代の支払いに納得がいかない。支払わなくてはならないか。

2と3は仲介業者に問題がありますが、その他は昔から度々繰り返し問題となる内容ですね。

詳しい状況が判らないので判断できませんが、入居者の故意過失があれば負担が生じるでしょう。

5の「クリーニング代の支払い」自体に納得がいかない。は契約時の重要事項説明でどのように説明を受けたかによります。

契約前の重要事項説明はきちんと受けて、疑問点は質問しましょう。